ガラス乾板写真修理

概要復旧作業

■ 復旧作業

破損してしまった(割れてしまった)ガラス乾板を修復いたします。 保管された大切な資料の中で、破損したものがあればご相談下さい。
ガラス乾板の修復は以下のようにして行います。
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ガラス乾板破損状況

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破損乾板、ホルマリン漬け

約10時間(乳剤面硬膜の為)
既にガラスより剥離した乳剤面が有る場合、その部分の伸縮率が違うので元の寸法に戻るのは困難
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破損乾板から乳剤面(以下膜面と言う)を 剥離(フッ化水素溶液に漬ける)

薄く弱い膜面、注意が必要
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剥離した膜面水洗い

古い乾板ほど膜面が弱く細心の注意が必要
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新しいガラスにゼラチン溶液を湿布

ゼラチン溶液が濃くならないように
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膜面接合作業(1)

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膜面接合作業(2)

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膜面接合作業(3)及びセロハン貼り

セロハン貼りは膜面保護と接合作業を容易にする為
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膜面接合作業(4)破片膜面接合(矢印)

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膜面接合作業微調整及び水切り

破片膜面が流れるので注意
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表面清掃接合部確認

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修復完了